芳賀の家

岡山市に建つ築130年をこえる古民家の再生。
厨子二階と呼ばれる建築形式で、再生前は2階に天井の低い屋根裏部屋がありました。

工事では2階の床を全て撤去。丸太梁が飛び交う大きな吹抜のある空間を居間/食事室/台所にしました。その空間のなかには玄関ホールとパントリーの役割をもたせた杉板のボックスを新たに挿入。
同じ空間のなかに古材と新材の対比をつくりだしています。
吹抜空間の上部(南面)に設けた約6Mの連続FIX窓からは、瓦でバウンドした光が入り、大きな空間にやさしい光を届けてくれます。
集落の高台に位置するので、夜にはこのFIX窓からこぼれる生活の光が、住まい手だけでなく地域にもあたたかく届くことを願っています。

場所岡山県岡山市
構造木造平屋建
竣工2020年
施工株式会社あらい建設
写真あらい建設